年齢とともに起きる「顔のかゆみ」の原因は?

年齢とともに起きる「顔のかゆみ」の原因は?

女性の悩みは数あれど、「顔のかゆみ」は手を焼く存在。皮膚科に行くほどでもないし、行く時間もないし......なんてモヤモヤしていると、楽しい季節があっという間に過ぎてしまいます。今回お話をうかがったのは、美容皮膚科医であり、アンチエイジング治療の専門家でもある三宅真紀先生。30代の女性が「以前より、季節の変わり目になると顔がかゆい」と感じるなら、それは加齢が原因のひとつかも――と語ります。
「年齢を重ねると、もともと皮膚にある保湿成分『セラミド』が減少し、肌が乾燥しやすくなります。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下するので、さまざまな刺激を受けやすくなるんです」
肌のバリア機能が低下すると、花粉や黄砂・PM2.5といった汚染物質、化粧品などにいつもより敏感になり、かゆみや肌荒れも起きやすくなります。さらに肌荒れによってバリア機能が低下し、症状が悪化する――という悪循環が起きてしまうのです。

目もとの肌が荒れやすい理由

顔のかゆみや赤みが出やすい場所も決まっていて、目のまわりなど皮膚の薄い部分。皮膚が薄いということは、乾燥しやすい部分でもあり、もともとバリア機能が弱い部分でもあります。
「たとえば通常、花粉は肌表面でブロックされて、奥までは入ってきません。でも、もとからバリア機能が弱い目のまわりや、肌荒れによってバリア機能が低下している部分だと、花粉が肌の奥まで入ってきやすくなります。そうすると、からだが異物だと感じて攻撃しはじめ、かゆみや赤みなどの症状が出てきます。
こうなると肌はどんどん敏感になるので、今まで使っていて大丈夫だった化粧品がしみたり、湿疹の原因になったりします。化粧品や柔軟剤の香料やアルコール成分なども刺激になることがあるので、注意が必要です」
また、見落としがちなこととして、同じ化粧品を長く使い続けることでアレルギー反応が起きることもあるといいます。
「花粉症と同じで、それまで大丈夫だったのに、なんらかの物質が許容範囲を超えたことでアレルギーになるケースです。長年愛用していた化粧品が急に合わなくなった場合は、アレルギー反応かもしれませんね」
残念ながら、肌にあらわれた症状の違いで、「これは花粉」「これは化粧品」などと原因を特定するのは難しいのだそう。特に季節の変わり目はさまざまな要因があるので、素人判断は避けたほうが良さそうです。