年齢とともに起きる「顔のかゆみ」の原因は?
女性の悩みは数あれど、「顔のかゆみ」は手を焼く存在。皮膚科に行くほどでもないし、行く時間もないし......なんてモヤモヤしていると、楽しい季節があっという間に過ぎてしまいます。
「年齢とともに、もともと皮膚にある保湿成分『セラミド』が減少し、肌が乾燥しやすくなり、肌のバリア機能が低下するので、さまざまな刺激を受けやすくなります。」
肌のバリア機能が低下すると、花粉や黄砂・PM2.5といった汚染物質、化粧品などにいつもより敏感になり、かゆみや肌荒れも起きやすくなります。さらに肌荒れによってバリア機能が低下し、症状が悪化する――という悪循環が起きてしまうのです。
目もとの肌が荒れやすい理由
顔のかゆみや赤みが出やすい場所も決まっていて、目のまわりなど皮膚の薄い部分。皮膚が薄いということは、乾燥しやすい部分でもあり、もともとバリア機能が弱い部分でもあります。
「もとからバリア機能が弱い目のまわりや、肌荒れによってバリア機能が低下している部分だと、花粉が肌の奥まで入ってきやすくなります。そうすると、からだが異物だと感じて攻撃しはじめ、かゆみや赤みなどの症状が出てきます。
こうなると肌はどんどん敏感になるので、今まで使っていて大丈夫だった化粧品がしみたり、湿疹の原因になったりします。化粧品や柔軟剤の香料やアルコール成分なども刺激になることがあります。」
まだ、同じ化粧品を長く使い続けることでアレルギー反応が起きることもあります。
原因は症状だけでは特定するのが難しく、花粉のアレルギーがあるかの採血や、パッチテストで検査し、調べることもあります。