その他皮膚疾患

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アテローム(粉瘤)

疥癬(かいせん)

アテローム(粉瘤)

アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマ)とは、一般的に“しぼうのかたまり”と呼ばれることがありますが、実は本当の脂肪の塊ではありません。皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。ですから、本当に脂肪細胞が増殖してできた良性腫瘍の脂肪腫とは全く異なるものです。アテロームは皮膚腫瘍としてわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多いものです。良性の腫瘍ですが、ときに化膿して真っ赤に腫れ上がったりすることがありますし、似て非なる腫瘍もたくさんありますので、このQ&Aを読んでアテロームについての正しい知識を身につけて下さい。しかし、皮膚腫瘍の自己診断は非常に危険です。皮膚科専門医の診察を受けていない方は、是非専門医に診断、治療について相談してみて下さい。

疥癬(かいせん)という病気をご存知ですか?

ヒゼンダニによる感染症です。ヒゼンダニは肥前の国のダニではありません。「皮癬ダニ」と書きます。このダニは有史以来、世界中の人間と仲良く生きてきました。ノルウェーでは、ハンセン病の医師であるダニエルセン(ハンセン先生の義父)らによって1848年に「ノルウェー疥癬」という病態を世界に発信しました。以後、重症の疥癬をみるとフィヨルドの国、ノルウェーに思いを寄せることになります。
この疥癬、親しい男女間での病気だったのが、最近では高齢者施設、病院・療養施設の病気に移って、流行の散発がみられます。